「今日の現金」が稼げない?スキマバイト応募の壁、携帯電話がないと直面するデジタル社会の現実

副 業

フリーWi-Fi頼みの求職活動と、立ちはだかる「SMS認証」の壁

日々の生活費に追われ、今すぐ現金収入が必要な人々にとって、単発バイトや日雇い労働は生活を繋ぐ大切な手段です。即日で収入を得られることから、こうした仕事に頼らざるを得ない状況にある人も少なくありません。今回の調査では、携帯電話が契約できない期間に「フリーWi-Fiを使ってネット検索した」という人が118人に上ることが確認されました。

携帯が契約できない期間の仕事探しの方法

しかし、ようやく仕事を見つけても、応募の最終段階で手続きが進められず、その場で応募を断念せざるを得ないケースが少なくありません。「電話番号がない」、あるいは「SMS認証ができない」という理由で、単発バイトなどの応募や採用を断られた経験が「何度もあった(150人)」「数回あった(130人)」と答えた人は、合計280人に達しています。

単発バイトや日雇い応募時の「SMS認証・電話番号」による断られた経験

セキュリティ強化のために導入されたデジタル認証が、結果として、今すぐ収入を必要とする人ほど、就労の機会そのものから排除してしまうという状況が生まれています。

「電話番号さえあれば日雇いもいける」——現場から聞こえる切実な声

本来であれば誰でも参加できるはずのギグエコノミーに入れないことは、単に収入機会を失うだけでなく、「働くことそのもの」を諦めてしまうきっかけにもなりかねません。アンケートに寄せられた自由回答からは、携帯電話がないことによる見えない苦悩と、それを持つことの重みが伝わってきました。

寄せられた声の一部を以下に紹介します。

  • 「通信手段が無ければ仕事にすら就けず、生活が困窮し探せど就職出来ず増々困窮し、自分自身を追い詰めてしまっていました」

  • 「クレカもスマホも強制解約になり、頼れる親戚もおらず何も出来なくてもう人生終わったと何度も思いました。携帯電話の番号があれば日雇いもいけます」

  • 「大人が電話が止まると仕事すら貰えない。一体どんな生活をしているのかと疑われ、マトモな仕事すら頼まれなくなります」

携帯電話の新規契約には支払い能力の確認といった審査があり、過去の滞納などで審査に通らなくなると、事実上「身分証明」と「連絡手段」を同時に失うという実態があります。採用する側にとっても、連絡がつかない人材を雇うことはリスクに直結するため、結果として「働く意欲があっても働けない」という悪循環が生まれています。

通信の回復が「生活の安定」の第一歩に

携帯電話を再び持つことができた後の変化についても、興味深いデータが得られています。「スマホを持てたことで、現在の働き方や収入は安定しましたか?」という問いに対し、「少し安定した」と回答した人が234人に上り、「とても安定した(221人)」と合わせると、多くの人が就労状況の改善を実感していることが分かります。

スマホを持てたことによる、働き方や収入の安定実感

この結果から、単発や日雇いといった短期的な仕事に再びアクセスできるようになることが、長期的な生活の安定に直結していることが分かります。通信インフラへのアクセス回復が、そのまま経済的自立への足がかりとなる状況が確認されました。

通信インフラは社会のセーフティネット

柔軟な働き方を提供するはずのスポットワーク市場が、本人確認やセキュリティ強化を目的とした「SMS認証」を前提とすることで、皮肉にも経済的な困難を抱える人々を遠ざける障壁として機能しているという実態が見えてきました。この問題は、個人の自己責任という枠組みでは捉えきれません。働く意欲があるにもかかわらず、仕組みの側によって就労機会から排除されているとすれば、それは労働力を必要とする社会全体にとっても大きな損失です。

「今日明日の現金」を手に入れるための日雇い労働すら、スマートフォンと電話番号がなければアクセスが難しい時代です。通信インフラが真の意味で「社会のセーフティネット」として機能しているか、社会全体でシステムを見直す時期が来ていることを、本調査の結果は示しています。

株式会社アーラリンクが提供する「誰でもスマホ」は、過去の滞納履歴などにより携帯電話の契約が困難な方でも、本人確認書類があれば契約可能なサービスです。独自の審査を採用することで、通信というライフラインを速やかに提供し、社会的な孤立を防ぎます。これまでに累計11万人を支援し、多くの方々の就職や社会復帰へと繋がる第一歩をサポートしています。

株式会社アーラリンク 代表取締役 高橋 翼

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調査概要

  • 調査期間: 2026年2月25日~3月4日

  • 調査方法: アンケート調査

  • 有効回答数: 604名

  • 調査対象: 一定期間携帯電話を持てなかった経験がある男女

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