仕事と家庭を両立する中で感じる「ミッドライフクライシス」の実態:40・50代主婦層の約6割が自覚
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にとって、人生の転換期に訪れる心境の変化は、キャリアを考える上で避けては通れないテーマです。この度、『しゅふJOB総研』が実施した調査では、「ミッドライフクライシス」の実態が浮き彫りになりました。特に40代・50代の主婦層において、約6割がこの「中年の危機」を自覚していることが判明し、自身の働き方や今後の人生設計を見つめ直すきっかけとなりそうです。
ミッドライフクライシスの認知度と自覚
ミッドライフクライシスという言葉は、主に40代から50代にかけて経験する不安や葛藤を指します。調査によると、「言葉も内容も知っている」と回答した人は17.4%に留まり、まだ広く認知されているわけではないことが伺えます。しかし、「言葉は知っているが内容は知らない」が20.3%、「言葉も内容も知らない」が62.3%という結果でした。

一方で、「ミッドライフクライシスを感じたことがありますか」という問いに対しては、「明確にある」が15.8%、「あるかもしれない」が35.1%と、合わせて50.9%の人が自覚の可能性を示しました。言葉を知らなくても、その内容に心当たりがある人は少なくないようです。

40・50代に顕著な「中年の危機」
年代別の比較では、ミッドライフクライシスの自覚に大きな差が見られました。特に40代では61.3%、50代では59.0%と、約6割が「明確にある」または「あるかもしれない」と回答しており、30代以下の19.7%や60代以上の39.5%と比較して顕著に高い割合を示しています。これは、ミッドライフクライシスの主な対象とされる年代層で、実際に多くの人がその影響を感じていることを裏付けています。

体力の限界や健康への不安が最大の課題
現在の状況として当てはまるものを複数回答で尋ねたところ、「体力の限界や疲労を感じ、健康に不安を覚えている」が48.4%と最も多く選ばれました。次いで「上手くいかないことが多く、人生に迷いが生じている」が27.4%、「仕事で限界を感じ、希望と現実のギャップに悩んでいる」が25.5%と続きます。

この「体力の限界や疲労、健康不安」は、40代で52.0%、50代で52.1%と、やはりこの年代で半数以上が感じていることが明らかになりました。自身の心身の変化と向き合い、今後の働き方を考える上で重要なポイントとなります。

フリーコメントからは、具体的な悩みが寄せられています。例えば、「40代になり、先の人生がそこまで長くないと感じるようになってきたことで色んな物事に対して『このままでいいのか?』と思うようになった」(40代:パート/アルバイト)や、「もっとキャリアアップをしたい思いもありつつ、家族やプライベートを大事にしていきたいので、その狭間で考えることも多い」(50代:派遣社員)といった声は、キャリアとライフイベントのバランスに悩むリアルな姿を映し出しています。
また、「体力的に無理がきかないので、勤務時間が少ない仕事を探しています」(50代:派遣社員)や「子供が手を離れつつあるが、私自身はとても元気なので、ちょっと寂しさがあり、仕事を増やして充実感を得たいです」(40代:パート/アルバイト)といったコメントからは、自身の状況に合わせて働き方を見直そうとする前向きな姿勢も垣間見えます。このような状況は、副業や柔軟な働き方を検討する大きな動機にもなるでしょう。
ミッドライフクライシスとの向き合い方
しゅふJOB総研の研究顧問である川上敬太郎氏は、この調査結果を受けて「ミッドライフクライシスかもと過度に意識してしまわないよう注意を払いつつも、年代によって心身の不調を感じやすくなる可能性があることも把握しておくことで、気持ちを穏やかに過ごしやすくする一助となれば」とコメントしています。

今回の調査結果は、多くの人が経験しうる人生の転換期における心身の課題を浮き彫りにしました。自身の心と体の声に耳を傾け、必要であれば働き方や生活習慣を見直すこと。そして、副業を含めた多様なキャリアパスを探ることは、この時期を乗り越え、より充実した人生を送るための一歩となるはずです。
【調査概要】
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調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
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有効回答者数:552名
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調査実施日:2026年1月17日~2026年1月31日
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調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
【関連リンク】
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東京大学SSJDAへの調査データ寄託:http://bit.ly/2n8jHIJ



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